甲状腺機能亢進症|恋ヶ窪内科クリニック|恋ヶ窪駅徒歩4分の内科・糖尿病内科・耳鼻咽喉科

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甲状腺機能亢進症

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このような症状はありませんか?

このような症状はありませんか?

  • 不安になる
  • 体重減少が進む
  • 食欲が増している
  • 汗をたくさんかく
  • 手が震える
  • 疲労感がある
  • 眼球突出がある
  • 目が充血している
  • 動悸や息切れを感じる
  • 体温の上昇
  • 尿が近くなる

このような症状を感じたら、甲状腺機能亢進症かも知れません。
当院には、内分泌代謝科専門医の資格を保有している女性医師が在籍しております。少しでも気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。
当院でご受診いただく際は、内科外来のご予約をお取りください。

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甲状腺機能亢進症とは

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺が過剰に甲状腺ホルモンを産生し、新陳代謝が加速する状態です。一般的な症状には、体重減少、心拍数の上昇、手の震え、多汗症、不眠症などがあります。甲状腺機能亢進症の原因として、甲状腺の自己免疫疾患や甲状腺腫瘍などが考えられます。診断のためにまず甲状腺に腫れやしこりがないか触診し、その後血液検査や画像診断などが行われます。治療法には、薬物療法、甲状腺摘出手術、放射線治療などがあります。早期発見と適切な治療が重要です。

バセドウ病の原因

バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の一種で、免疫系の異常によって引き起こされる自己免疫疾患です。具体的な原因ははっきりとはわかっていませんが、遺伝的な要素や環境の影響が関与している可能性があります。

バセドウ病では、免疫系が正常な甲状腺組織を攻撃し、甲状腺ホルモンの過剰な産生を引き起こします。この攻撃は、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH受容体)に対する自己抗体の異常な産生によって引き起こされると考えられています。

この異常な免疫反応により、甲状腺ホルモンの分泌が増加し、体内の代謝が過剰に亢進します。結果として、甲状腺機能亢進症の症状が現れます。

バセドウ病の発症には、遺伝的な素因や喫煙、感染症、ストレスなどの環境要因が関与する可能性がありますが、詳細なメカニズムはまだ完全に解明されていません。

バセドウ病の検査と診断

バセドウ病の検査は、血液検査により甲状腺ホルモンのFT3(遊離トリヨードサイロニン)、FT4(遊離サイロキシン)や、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の濃度を調べます。バセドウ病の場合、FT3・FT4値は高値になります。FT3・FT4の調節機能を示すTSH値は低値となります。

また併せて血液検査で自己抗体であるTSHレセプター抗体(TRAb)または甲状腺刺激抗体(TSAb)の有無を調べ、陽性の場合にはほぼバセドウ病であると診断できます。

甲状腺機能亢進症の治療

甲状腺機能亢進症の一般的な治療法には、薬物療法、放射線治療、甲状腺摘出手術があります。

薬物療法

薬物療法では、甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑制するために抗甲状腺薬が使用されます。一般的な抗甲状腺薬には、チアマゾール(MMI:メルカゾール®)とプロピルチオウラシル(PTU:チウラジール®/プロパジール®)があります。服用開始後2~3週間で効果が現れ、2~3カ月でホルモンの値が正常化します。特に服用開始当初の2~3カ月は副作用の出現に注意が必要なため、2週間毎ほどで通院していただく必要があります。病状にあわせて適切な服用量を医師が判断し、ホルモンの値を継続的に安定させます。

放射線治療

放射線治療は、放射性ヨウ素を使用して甲状腺組織を破壊する方法です。ヨウ素は甲状腺に集まり、放射線を放出して甲状腺細胞を破壊します。これにより、甲状腺の機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌が抑制されます。必要に応じて、適切な専門医療機関への紹介を行います。

外科的治療

甲状腺摘出手術は、甲状腺の一部または全部を切除する手術です。この手術は、他の治療法が効果的でない場合や甲状腺腫瘍の疑いがある場合に行われることがあります。甲状腺全摘術を行った場合、甲状腺ホルモンの補充療法が必要になります。必要に応じて、適切な専門医療機関への紹介を行います。

どの治療法が最適かは個々の状態や症状によって異なります。どの治療を選択するかは、問診や検査の結果に基づいて判断いたします。定期的なフォローアップと適切な治療は、甲状腺機能亢進症の管理と健康の維持において重要です。

日常生活で気を付けていただきたいこと

バセドウ病や他の甲状腺機能亢進症では、過剰な甲状腺ホルモンにより新陳代謝が亢進し、心臓に負担がかかります。頻脈や不整脈などの心臓症状が起こる可能性がありますので、症状が落ち着くまでは無理をせずに安静に過ごすことが大切です。

甲状腺機能亢進症は、睡眠不足やストレス、過労が、症状を悪化させる要因となるため、できるだけ避けるようにしましょう。食事に関しては特別な制限はありませんが、喫煙は避けましょう。また、甲状腺機能に異常がある際は、基礎代謝が減少し、体内のエネルギー利用が低下している状態です。そのため、運動によるエネルギー消費や脂肪燃焼が効率的に行われず、疲労感や筋力低下が生じる可能性がありますので、甲状腺機能が回復するまでは激しい運動を控えましょう。回復が進み安定すると、通常の運動が可能になります。

抗甲状腺薬を服用している場合は、医師の指示に従って正確に服用しましょう。処方された量を守ることが重要で、飲み忘れると症状が急に悪化する可能性があるため注意が必要です。

これらの注意点を守ることで、甲状腺機能亢進症の管理と症状の改善に役立ちます。