健診異常|恋ヶ窪内科クリニック|恋ヶ窪駅徒歩4分の内科・糖尿病内科・耳鼻咽喉科

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健診異常

健診異常|恋ヶ窪内科クリニック|恋ヶ窪駅徒歩4分の内科・糖尿病内科・耳鼻咽喉科

健康診断の結果を放置していませんか?

  • 毎年健康診断を受けているが、結果を確認せずにいる
  • 健康診断の結果は確認するが、確認しただけになっている
  • 健診結果の項目がよく分からなくて放置してしまっている
  • 要検査項目があるのにも関わらず、二次検査を受けていない
  • 要治療項目があるのにも関わらず、医療機関を受診していない
  • そもそも健康診断を受けていない

上記のいずれかに該当される方は、ぜひ本ページをご覧ください。本ページでは、なぜ健康診断で異常を指摘されたら二次検査を受けるべきなのか、また健診結果の各項目はそれぞれどのような病気のリスクを調べているのかを解説いたします。

健康診断で異常を指摘されたらどうすればいいのか

健康診断

多くの病気は初期段階でははっきりとした症状が現れず、いつのまにか進行していきます。健康診断を受けなかったり、健診結果の異常値を放置していると、突然、心筋梗塞や脳梗塞など重篤な病気を発症して救急車で運ばれる可能性もあります。日本で最も多い死因は悪性腫瘍であり、次に多いのは心疾患です。これらの疾患に共通するのは、早期発見・早期治療が死亡率の低減につながり得るということです。そのためには、定期的に健康診断を受け、異常値や再検査の必要性が指摘されたら、速やかに医療機関を受診することが重要です。

健康診断の結果の見方

健康診断の結果は、項目ごとに概ね5~6の「判定区分」(異常なし・軽度異常・要再検査(生活改善)・要精密検査・要治療・治療中)で判定されます。

異常なし

検査の範囲では異常なし、特に心配する必要はありません。
毎年、健康診断を受けましょう。

軽度異常

異常が見られますが、緊急性はなく、軽度です。日常生活に注意し、次回の健康診断まで様子を見てください。
もし、気になることや症状があればかかりつけの医師やお近くの医院を受診して悪化を防ぎましょう。

要再検査(生活改善)

異常が発見され、対処が必要な状態です。
自覚症状がなくても専門医を受診し、再検査を受けてください。

要精密検査

より詳しい精密検査が必要な状態です。放置せず専門医を受診し、再検査を受けてください。

要治療

治療が必要です。医療機関を受診し治療を受けてください。

治療中

現在治療中の主治医の指示に従い治療を続けてください。

健診結果を確認後は判定区分の指示に従い、必要であれば医療機関を受診してください。
また、もし「異常なし」と判定されても、何か気に掛かることや症状を感じている場合は、放置せずに医療機関へご相談ください。

健康診断の結果をしっかりと受け止めて適切に対処することで、深刻な病気などが突然起こり今後の生活に支障が出るといったことを防げますし、将来的に金銭的・時間的にも負担の大きな治療を受けずに済むことにつながります。
健康診断で異常を指摘されたら、ぜひお早めに医療機関を受診してください。当院でも健康診断を行っていますので、しばらく健康診断を受けていないという方はお気軽にご相談ください。

よく異常を指摘される健診結果の項目を解説

健康診断では、身体の各臓器の健康状態を確認するため、幅広い項目が検査されます。当院では、異常値が見つかり不安に感じている方々に対し、適切な検査や必要な治療をご提案できる体制を整えています。

糖尿病・・・血糖値、ヘモグロビンA1c(HbA1c)

健康診断で血糖値やHbA1cが高いと指摘された場合、糖尿病や糖尿病予備群の可能性があります。糖尿病は放置するとさまざまな合併症を引き起こし、取り返しのつかない状態になることがあります。糖尿病にはいくつかの種類がありますが、そのほとんどは“2型糖尿病”であり、不健康な生活習慣が原因の一つです。早期に気づくことができれば、運動療法や食事療法などでの改善も期待できます。当院は糖尿病専門医も勤務しておりますので、何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

血圧

健康診断や診察時に、血圧が140/90mmHg以上の場合、高血圧が疑われます。高い血圧は、自覚症状がなくても血管や心臓に負担をかけ、動脈硬化や心臓肥大などの合併症を引き起こす可能性があります。その結果、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈、動脈瘤、腎不全などの循環器関連疾患が発生するリスクが高まります。これらの合併症を防ぐため、高血圧が疑われる場合は早めに医療機関を受診することが重要です。高血圧治療の目標値は、家庭での血圧測定の場合は、75歳未満の方が125/75mmHg未満(診察室での測定では130/80mmHg未満)、75歳以上の方が135/85mmHg未満(診察室での測定では140/90mmHg未満)とされています。

脂質異常症(高脂血症)・・・コレステロール・中性脂肪(TG:トリグリセリド)

中性脂肪値が高い、LDL(悪玉)コレステロール値が高い、またはHDL(善玉)コレステロール値が低い場合、脂質異常症と診断されます。一般的に、正常値はLDLコレステロールが140mg/dl未満、HDLコレステロールが40mg/dl以上、中性脂肪値が150mg/dl未満とされています。脂質異常症は基本的に自覚症状が無いため放置されがちですが、脂質異常症を放置するとからだ中の血管の内側に脂質がたまり、動脈硬化を引き起こすリスクが高まります。近年では、脂質異常症は動脈硬化の主要なリスク因子の一つであるとされています。

高尿酸血症・・・尿酸値(UA)

尿酸は、肝臓でプリン体という物質が分解されて生成されます。プリン体は、体内の細胞に含まれる核酸の主成分であり、臓器の正常な働きに不可欠な役割を果たしています。しかし、血液中の尿酸値が高すぎる状態が長期間にわたって持続すると、痛風発作などの様々な合併症が引き起こされる可能性があります。また、高尿酸血症は動脈硬化を促し、心筋梗塞や脳梗塞、腎機能低下などの重大な組織障害を招くことが知られています。

クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)・推算糸球体ろ過量(eGFR)

クレアチニンは、筋肉活動後に残る老廃物です。また、尿素窒素は血液中の尿素に含まれる窒素成分で、タンパク質利用後に残る物質です。これらは身体に不要な成分であり、本来は尿として排出されます。もし血液中のこれらの数値が高い場合は、尿中にうまく排出が出来ていない状態、即ち腎臓内の“糸球体”における血液ろ過機能の低下が考えられます。腎臓の機能はeGFR(推算糸球体ろ過量)で評価されます。eGFRは腎臓内の糸球体が1分間にろ過する血液の量を示し、腎臓の老廃物排泄能力を表します。eGFRは「年齢」「クレアチニン値」「性別」から計算され、値が低いほど腎臓の機能が低下しています。健康な腎臓は1分間に90mL以上の血液をろ過しますが、eGFRが60ml/分/1.73㎡未満の場合、腎臓機能の低下が示唆されます。

尿タンパク・尿潜血

健康な状態では、身体の重要な構成要素であるタンパク質は、通常は尿中に排出されることはありません。しかし、腎臓に異常があると、タンパク質が糸球体を通過して尿中に漏れてくることがあります。これが尿タンパクであり、腎臓疾患の初期段階を示す可能性があります。もしも病気の前兆であった場合、放置すると病気が進行し、透析治療が必要になることもあります。尿潜血は腎臓がんや膀胱がん、尿管結石などの泌尿器科の疾患や、腎炎などの可能性が考えられます。一時的なものである場合もありますが、「要再検」以上の判定が出ている場合は、早めに医療機関に相談することが重要です。

ビリルビン・AST(GOT)・ALT(GPT)・γGTP・ALP、アルブミン

肝臓に何らかの異常や機能低下がある場合、上記の項目に異常が現れることがあります。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気になっても症状が出にくい場合があります。症状が現れる頃には、すでに病気が進行している可能性が高いため、健康診断での早期発見が非常に重要です。当院では、より詳細な血液検査や超音波検査などを組み合わせることで、肝機能障害の原因を調べ、改善策をご提示します。

貧血(血色素量・赤血球量・ヘマトクリット)

貧血の診断には、血液中のヘモグロビン濃度(血色素量)が一般的に用いられます。貧血の主な原因は鉄分不足ですが、体内の出血によるものもあります。出血の原因としては、胃潰瘍、胃がん、大腸がんなどの消化管系疾患、女性の場合は子宮筋腫などの婦人科系疾患が挙げられます。また、血液がん(悪性腫瘍)の場合も貧血が起こります。いずれの場合も適切な治療が必要なため、貧血が疑われた場合は必ず医療機関を受診してください。

膵臓(アミラーゼ,リパーゼ)

血液検査の中で膵臓の働きを評価するために利用されるのが「アミラーゼ」と「リパーゼ」の項目です。アミラーゼは膵臓から分泌される消化酵素の一つで、主に十二指腸に放出され、炭水化物を分解します。同様に、リパーゼも膵臓から分泌される消化酵素で、主に十二指腸に放出され、脂肪を分解します。膵臓に何らかの異常がある場合、アミラーゼ値やリパーゼ値に異常が見られることがあります。膵臓の異常は発見が難しく、進行すると命にかかわる危険性があるため、異常が見られた場合には早めに医療機関を受診することが重要です。

心電図

心電図は心臓の電気信号を波形として記録するものです。「心筋梗塞」や「狭心症」発作では、心臓の電気的活動に異常が生じるため異常波形が出現します。健康診断では、主に「不整脈」などの心臓の異常がないかを調べる目的で検査されます。
しかし、健康診断時の心電図で異常がなかったからといって心臓病が無いとは限りません。心電図は、計測しているその瞬間の波形しか記録することができないためです。当院では、健康診断で「心電図の異常」が指摘された方はもちろん、健康診断で異常が指摘されていなくても、心臓に気になる症状がある方に対して、24時間持続的に心臓の波形を計測するホルター心電図を使用し精密な検査を行うことができます。健康診断で心電図異常を指摘された方、異常は指摘されていないが症状がある方は、お気軽にご相談ください。