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脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症とはコレステロールや中性脂肪が基準値を外れた状態を指します。脂質は細胞の一部を構成するなど私たちの身体にとって必須の材料のひとつですが、食生活の欧米化などによってそのバランスが崩れてしまい、様々な健康被害を引き起こすケースがあります。日本では現在200万人以上が脂質異常症を指摘されています。脂質異常症の恐いところは基本的に自覚症状がなく、血液検査をしないと気が付かない事です。放置すると血管の壁にコレステロールが蓄積してプラーク(こぶ)となり、動脈硬化を来して全身の血流を阻害し、脳梗塞や心筋梗塞のリスクになります。
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甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンは、細胞や組織の新陳代謝を活性化する働きを担っています。甲状腺ホルモンの分泌が増えることによって脳や心臓、胃腸の活動を促進し、また交感神経を刺激することで身体活動を活発にする働きを担っています。
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甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺が過剰に甲状腺ホルモンを産生し、新陳代謝が加速する状態です。一般的な症状には、体重減少、心拍数の上昇、手の震え、多汗症、不眠症などがあります。甲状腺機能亢進症の原因として、甲状腺の自己免疫疾患や甲状腺腫瘍などが考えられます。診断のためにまず甲状腺に腫れやしこりがないか触診し、その後血液検査や画像診断などが行われます。治療法には、薬物療法、甲状腺摘出手術、放射線治療などがあります。早期発見と適切な治療が重要です。