狭心症
狭心症
「狭心症」と聞くと、「心臓の病気」「重い病気」といった不安を抱く方も多いかと思います。胸の痛みや圧迫感に気が付きながら、どこに相談すればいいか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
狭心症とは、心臓を養っている冠動脈（かんどうみゃく）という血管が狭くなることで、心臓に十分な酸素や栄養が送られなくなる病気です。
心臓は全身に血液を送るポンプの役割を担っており、常に働き続けています。この心臓自身に酸素と栄養を送っているのが冠動脈です。この冠動脈が動脈硬化などの原因で狭くなると、運動の際など心臓が多くの酸素を必要とした時に、血液の供給が追いつかなくなってしまいます。これが、胸の痛みや圧迫感として現れるのです。
例えるなら、水道のホースが途中で細くなっている状態をイメージしてください。蛇口を少し開けているだけなら問題ありませんが、勢いよく水を出そうとすると、細い部分で詰まってしまい、先端まで十分な水が届かなくなります。狭心症も同じで、安静にしている時は症状がなくても、階段を上ったり、重いものを持ったりして心臓に負担がかかると、胸の症状が出やすくなります。
この症状は一時的なものであることも多いですが、狭心症を放置すると、血管が完全に詰まってしまう心筋梗塞（しんきんこうそく）へと進行する危険性があるため、「気のせい」と我慢せず、早期の専門的な診断が非常に重要です。
国分寺市・小平市・恋ヶ窪で循環器内科や心臓内科をお探しなら、恋ヶ窪内科クリニック の循環器内科専門外来へご相談ください。当院では、心臓や血管の病気 にお悩みの方、専門的な診療をご希望される地域の方々へ、丁寧な医療の提供を心がけています。
「胸の違和感」は、狭心症だけでなく、例えば胃の不調やストレスなど、さまざまな原因で起こります。しかし、以下の症状に心当たりがある方は、狭心症のサインかもしれません。ご自身やご家族の健康のためにチェックしてみてください。
これらの症状に一つでもチェックがついた方は、自己判断せず、循環器内科専門外来をご受診ください。特に、症状が続く時間が長くなったり、頻度が増したりしている場合は、早期の受診が必要です。診察の結果、より高度な検査を受けていただく必要があると判断された場合は、高次医療機関へご紹介させていただくこともございます。
狭心症の最大の原因は、心臓の血管（冠動脈）に起こる動脈硬化です。動脈硬化とは、血管の壁に脂質がたまり、血管が硬く、厚く、そして狭くなってしまう状態です。この狭さを招く脂質のたまりを、プラークと呼びます。
なぜ、動脈硬化が進行するのでしょうか。主な原因となるのは、生活習慣に関わる以下の要因です。
これらの原因が一つでも当てはまる方は、血管が「サビやすい」状態にあると言えます。
特に「労作性狭心症」（運動などで症状が出るタイプ）は動脈硬化が原因であることが多く、心筋梗塞へ移行するリスクがあるため、根本的な原因への対処が不可欠です。
また、一般的に安静時に症状が出る「異型狭心症（冠攣縮性狭心症）」は、血管が一時的にけいれんして細くなることが原因となるタイプの狭心症です。喫煙や飲酒、ストレスなどが引き金となることが知られています。
「少し胸が痛いだけ」と思っていても、それがもし狭心症であれば、心臓はSOSのサインを出していることになります。狭心症の検査は、このSOSの原因がどこにあるのか、つまり「冠動脈の狭窄（狭くなっていること）の有無」や「心臓への血流がどれだけ不足しているか」を知るために行われます。
心臓の病気を見つける検査は、以下のようなものが挙げられます。
一般的な心電図検査は、検査室で安静にしている数十秒間の心臓の状態しか記録できません。しかし、狭心症の症状は「階段を上っている時」「夜中に急に」など、日常生活の中で突然起こることがほとんどです。
ホルター心電図検査は、小型の記録装置を装着して24時間にわたって心電図を記録し続ける検査です 。これにより、以下のような重要な情報が得られます。
「度々胸の症状を感じるが、病院内で心電図を取る時はいつも異常なしと言われる」「夜間や早朝の症状が特に不安」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひこのホルター心電図検査をご相談ください。
これらをはじめとした検査を組み合わせることで、恋ヶ窪内科クリニックの循環器内科専門医が、患者様の症状と心臓の状態を総合的に判断し、適切な方針をご提案いたします。必要に応じて、さらなる精密検査を受けていただくため、高次医療機関へご紹介させていただく場合もございます。
分かりやすい例でお伝えすると、トレッドミル（ルームランナー）の上を歩いたり、自転車を漕いだりしてもらい、心臓が頑張っている時に胸の症状が出ないか、心電図に変化がないかを確認します。これにより、普段の生活で症状が出やすい状況を再現し、診断の精度を高めます。
国分寺市・小平市・恋ヶ窪周辺にお住まいで、胸の症状に不安を感じている皆さま。当院は、皆さまの不安な気持ちに寄り添い、安心して健康な日々を送れるよう、丁寧な対応を心がけて診療に取り組んでおります。
胸の痛みや不安は、「このくらいの症状で病院に行ってもいいのかな？」と、なかなか相談しにくいかもしれません。また、「すぐに重病と診断されるのでは」という不安もあるでしょう。
当院では、患者様のお話を丁寧にお伺いし、必要な検査や対処を検討いたします。
そして、専門用語をできるだけ避け、検査結果や病状、治療法について分かりやすい言葉でご説明することを心がけています。
患者様ご自身が病気を理解し、納得して治療に進んでいただくことが、回復への第一歩だと考えています。
当院には、循環器内科専門医が在籍しており、狭心症や心臓病の専門的な知識と豊富な経験に基づいた診断を提供いたします。
当院では、病状にあわせた適切な薬物療法のご提案だけではなく、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた具体的な生活指導も行います。
また、より高度な検査や治療（カテーテル治療など）が必要と判断される場合は、適切な専門機関へのご紹介・連携を迅速に行い、途切れのない医療を提供いたします。