肥満に伴う糖尿病治療|恋ヶ窪内科クリニック|恋ヶ窪駅徒歩4分の内科・糖尿病内科・耳鼻咽喉科

〒185-0014
東京都国分寺市東恋ヶ窪5-16-5 ベルフラワー恋ヶ窪1階
042-312-2150
WEB予約 LINEともだち登録
ヘッダー画像

肥満に伴う糖尿病治療

肥満に伴う糖尿病治療|恋ヶ窪内科クリニック|恋ヶ窪駅徒歩4分の内科・糖尿病内科・耳鼻咽喉科

このような方は当院をご受診ください

  • BMIが25以上であり、糖尿病・高血圧症・脂質異常症のいずれかの指摘を受けた方
  • BMIが35以上(高度肥満)の方
  • 肥満を原因の1つとする、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けた方
  • 男性ではウエスト周囲径が85 cm以上/女性ではウエスト周囲径が90 cm以上の方

上記に該当する方は肥満に伴う疾患の治療が必要になる場合があります。
当院では、糖尿病等のご持病を有していて、肥満の治療を必要とする方に、保険診療の範囲で治療を提供しております。該当される方は糖尿病のリスク診断も含めてご受診いただければと存じます。下記より24時間web予約を受け付けております。

web予約

「肥満」の基準・定義

医学的な「肥満」とは、体重と身長から計算される「BMI」が25以上の状態を指します。BMIは、次の式で計算できます。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

例えば、身長1.6m(160cm)で体重100kgの場合、「60 ÷ 1.6 ÷ 1.6」という式になり、計算結果でBMIは「39.0625」となり、「肥満3度」と判定されます。

日本肥満学会の肥満度判定基準

BMI 肥満度判定 WHOの基準
18.5未満 低体重 Underweight 低体重
18.5~25未満 普通体重 Normal range 普通体重
25~30未満 肥満(1度) Pre-obese 肥満予備軍
30~35未満 肥満(2度) Ovese class I 肥満(1度)
35~40未満 肥満(3度) Ovese class II 肥満(2度)
40以上 肥満(4度) Ovese class III 肥満(3度)

※日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2016」より

肥満と糖尿病の関連性

肥満と糖尿病(特に2型糖尿病)は密接な関連性があり、肥満が2型糖尿病の主なリスク要因の一つとされています。肥満に伴う糖尿病のリスクは以下のようになります。

  1. インスリン抵抗性の増加
    インスリン抵抗性とは、体の細胞がインスリンホルモンに対して鈍感になり、血糖を効果的に取り込めなくなる状態を指します。肥満、特に内臓脂肪型肥満の人では、脂肪細胞から放出される遊離脂肪酸や炎症性物質(サイトカイン)が増加し、これがインスリンの作用を妨げ、インスリン抵抗性を引き起こします。
  2. 膵臓のβ細胞機能の低下
    インスリン抵抗性が増大した状態が続くと、膵臓のβ細胞は血糖値を下げるためにより多くのインスリンホルモンを分泌しようとしますが、やがてこの負荷に耐えられなくなり、β細胞が疲弊し、その機能が低下します。その結果、インスリン分泌が不十分になり、血糖値が慢性的に高くなることで糖尿病を発症します。
  3. 慢性炎症
    肥満の人では、体内で慢性的な炎症が起こりやすくなります。この炎症は、インスリン抵抗性を悪化させるだけでなく、膵臓のβ細胞にダメージを与え、糖尿病の発症に関与します。
  4. メタボリックシンドローム
    肥満、特に内臓脂肪型肥満は、メタボリックシンドロームと呼ばれる状態と強く関連しています。メタボリックシンドロームは、高血糖、高血圧、高脂血症、肥満が組み合わさった状態で、これが糖尿病の発症リスクをさらに高めます。

肥満を放置すると

肥満を放置すると深刻な健康リスクを招く可能性があります。肥満は他の病気に比べて軽く見られがちで、「少し太ったかな?」と感じても、すぐに医療機関を受診する人は少ないでしょう。しかし、肥満を放っておくと、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病、腎不全といった重大な病気のリスクが高まります。

日本肥満学会が「肥満症治療ガイドライン」で示している「肥満に関連する11の健康障害」は以下の通りです。

  • 耐糖能障害(2型糖尿病や耐糖能異常など)
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 高尿酸血症、痛風
  • 冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)
  • 脳梗塞、脳血栓症、一過性脳虚血発作(TIA)
  • 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患、NAFLD)
  • 月経異常、不妊
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
  • 変形性脊椎症、変形性関節症
  • 肥満関連腎臓病

このように、肥満は多岐にわたる健康問題を引き起こす可能性があります。リスクの程度は、肥満の期間や併存する疾患の有無によって異なるため、定期的な健康診断を受けて自分の体重管理を行い、適切な治療を受けることが重要です。

肥満に伴う糖尿病治療の治療内容

当院では、糖尿病専門医が、医学的な根拠に基づいた安全で効果的なダイエットプランをご提供しております。患者様一人ひとりの病状に合わせた個別のご提案を行っておりますので、ご理解いただければ幸いです。

食事療法

食事療法

当院の食事療法では、管理栄養士が適切な食事量、栄養バランス、食事の摂り方(早食いの回避、規則正しい食事時間の確保など)や、飲酒の仕方(種類・量・頻度)について詳しくアドバイスいたします。急激な食習慣の変化は大きなストレスとなることが多いため、患者様の現在の食習慣や体重、健康状態に基づいて、無理なく実践でき、継続可能な方法をご提案いたします。

運動療法

運動療法

運動療法においては、有酸素運動や筋力トレーニングなど、適切な運動習慣を身につけるための指導を行います。高尿酸血症や高血圧症の方に対しては、過度な運動が健康に悪影響を与える可能性があるため、医師、看護師、栄養士と連携して、個々の健康状態に合った運動の種類や強度を検討します。ケガのリスクを避けつつ、楽しみながら続けられる運動を選ぶことが、成功の鍵です。日常生活の中でも、通勤時に1駅歩く、階段を使うなど、取り入れやすい工夫をご提案いたします。

薬物療法

薬物療法

当院の内科・糖尿病専門外来では、糖尿病、高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病をお持ちの方に、各疾患に適した薬物療法を提供しています。特に肥満を伴う2型糖尿病の治療に際しては、病状にあわせてGLP-1受容体作動薬やSGLT-2阻害薬など、体重減少効果も期待される薬剤の処方も検討し、効果的な治療を目指します。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬は、2型糖尿病治療において、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑制することで、血糖値のコントロールを行います。さらに、胃の運動を抑え、脂肪燃焼と食欲抑制の効果も期待できるため、体重減量をサポートします。GLP-1受容体作動薬は、注射や内服薬として使用されています。

SGLT-2阻害薬

SGLT-2阻害薬は、糖尿病の治療において腎臓でのブドウ糖の再吸収を抑えることで、尿から糖を排出することで血糖値を下げる作用がある内服薬です。また本剤は血糖降下作用だけではなく、脂肪減少作用や浸透圧利尿作用を有することから、体重減少や血圧降下作用、心血管イベント(心不全)の発症を優位に抑制する事が期待される薬剤です。

国分寺市・小平市近辺にお住いの方で、糖尿病専門内科のご受診を希望される方は、Webまたはお電話でのご予約を承っております。スムーズに診療を受けていただけるよう、ご予約をおすすめします。

web予約はこちら

電話予約:042-312-2150